日本の自動車メーカーが、中国の電気自動車(EV)メーカーの台頭によって直面している世界的な支配力の危機について分析しています。 動画の要点 1. 日本車の優位性の終焉と市場シェアの低下 歴史的優位性: 1970年代から80年代にかけて、日本車は高い信頼性と耐久性、そしてオイルショック時には燃費の良い車を提供することで、特に米国市場で世界的な優位性を確立しました [ 01:12 ]。 現在の状況: 世界の乗用車販売の半分以上を占めるアジア市場で、日本の自動車メーカーは特に市場シェアを失っています [ 02:26 ]。1998年には世界トップの自動車メーカーでしたが、現在のシェアは約半分にまで落ち込んでいます [ 02:45 ]。 2. 競争力低下の二つの主要な理由 電動化への遅れ (Electrification) [ 03:07 ]: 日産は2010年に「リーフ」を発売したEVのパイオニアでしたが、ハイブリッド車や内燃機関車への需要が続いたため、市場を適切に捉えるのが早すぎた可能性があります。 トヨタは、ガソリン車からハイブリッド、バッテリーEVまで幅広い選択肢を提供することを目指し、EV技術に完全にコミットしませんでした [ 03:50 ]。 日本のメーカーは、 適切な価格で適切なバッテリーEV を提供する点で出遅れました [ 04:09 ]。 中国EVメーカーの急速な台頭 (Rise of Chinese EV Makers) [ 04:20 ]: 中国は、かつて日本が占めていた世界のトップ自動車生産国の地位を引き継ぎました [ 04:34 ]。 特に BYD は、わずか数年で世界的な主要企業となり、テスラを販売台数で上回るまでに成長しました [ 05:13 ]。BYDの成功は、あらゆる価格帯のEVを市場に投入したことにあります [ 05:33 ]。 3. 日産とホンダの提携交渉とその破綻 中国メーカーの急成長を背景に、かつては考えられなかった日産とホンダによる経営統合の協議が検討されました [ 05:43 ]。 特に日産は、カルロス・ゴーン元会長の退任後、コスト削減策や9,000人の人員削減などを実施し、競争力を維持するのに苦戦していました [ 06:11 ]、[ 06:46 ]。 両社はEV分野で競争するためにリソースを統合する必要性を認識していましたが...